未だ新型コロナウイルス感染症の終息は見えず、社会の傷みも一層激しくなってきました。こんな時こそ「組合があって良かった」「一緒に頑張りたい」と皆さんが実感できる高教組でありたいと考えています。
昨年、皆さんからいただいた多忙改善・労働安全アンケート集計と報告を情宣紙に三回にわたって掲載してきました。みんなで結果を共有し、解決・改善策を探っていかねばなりません。確定交渉で、県教委は各職場での多忙改善に繋がる衛生委員会の活用や年間行事作成を後押しするとしています。これから各分会で話し合い、新年度の計画作成に改善案を盛り込んでいくことが大切になります。
新年度は石川県において、時間外勤務は「年360時間(月平均30時間)・月45時間」と規則により上限規制される見込みです。管理職はますます勤務時間のマネージメント能力が求められ、規則遵守の責任が問われることになります。また、私たちも現況として月45時間の時間外が当たり前のような雰囲気がありますが、そもそも教員には残業時間はなく、時間外勤務手当はありません。「やりがい」は大切ですが、それをバーターに搾取されない意識を持つことも大切です。
私たちの求める多忙改善の実現のため、今一度、職場の仲間と時間外勤務時間の正確なデータ提出の大切さと意味を確認し、職場の課題を話し合いましょう。そして、その声を執行部に届けてください。それを高教組は形にしていきます。そのためにも職場に労働組合を確立し、民主的な環境で、みんなが定年まで健康で安心して働ける職場にしていきましょう。
執行委員長 山本 嘉宏